社長インタビュー

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掲載日:2008年03月10日 10:00

株式会社ジャパンフードシステム 武長栄治氏

いつまでも10円にこだわる

株式会社ジャパンフードシステム 武長栄治氏

「和ふ庵」といえば、10円饅頭。というぐらい知名度、人気に加えて店舗も拡大し続けている。そのものの値段もさることながら、子供からお年寄りまで幅広い年齢層の支持を受けている理由はなんだろうか。「和ふ庵」を率いる、武長栄治氏にお話を伺った。 

武長氏が創業を意識したのは飲食店を経営する母親の存在。また実兄も同じく飲食業界で居酒屋ダイニングの展開をしている。そんな環境の下での起業はある意味、自然な流れであったのかもしれない。武長氏は取材時に飲食店を「自分たちの想いを込めた箱」という表現を使っていた。そこには10円饅頭に賭ける熱い想いが交錯する。ボストン大学に留学し、飲食事業経営に関することを学んだ同氏は帰国後、スターバックスコーヒーに入社する。「スターバックスでは、文化を作る大事さ・豊かさの提案手法、そして独立へ向けての基礎を学びました。」と語る。 

万全の体制で迎えた起業であったが、「和ふ庵」はOPEN当初3ヶ月は赤字続きだったという。「和ふ庵」は蒸したものをその日のうちに提供するスタイル。当時は工場が無かったために、在庫ロスが致命傷となった。自社工場の建設-。転機はそこにあった。また10円饅頭という斬新なビジネスにOPENから顧客が付いていた。「いつまで10円なんですか?」という顧客の反応に武長氏は手応えを感じていた。「OPENセールと勘違いされるお客さんが多かった。ずっと10円ですよと返答した時のお客さんの表情が僕に自信を与えてくれた。」

 

 自社工場建設後も、武長氏の品質へのこだわりは以前にも増した。徹底した温度・湿度管理。店舗出店のOPEN1ヶ月以上遅らすことさえあった。だが、そのことが顧客を熱狂的なファンにした。結果、会社HPでの新店舗の告知は、「和ふ庵」顧客のブログの方が早く報じるという事態になった。「今、和ふ庵に10円を握り締めて買いに来てくれる子供達が、50年後も和ふ庵に来てくれる。すごくロマンチックな事だと思いませんか。」 

 現在、和ふ庵は40店舗を越える。武長氏は自分自身にチャレンジすることが、大事にしていることだと語る。「10円なのに、ここまでやるのか。と言った声を大事にしたい。そして妥協せず、誠実に生きていきたい。」 顧客をもてなすというホスピタリティーの精神で快進撃を続ける同社。更なる事業展開が楽しみになってくる。日本一、世界一の会社にしたいと熱く語る武長氏。顧客重視の姿勢が、何よりも代え難い同社の最大の武器なのであろう。

 

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