社長インタビュー

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掲載日:2008年02月07日 21:03

株式会社旅籠屋 甲斐真氏

ベンチャーは大企業のミニチュアではない。

株式会社旅籠屋 甲斐真氏 株式会社旅籠屋はアメリカンスタイルのロードサイドホテルを展開する企業だ。おそらく車で旅する時、宿泊先選びで難航した経験はあるはずだ。自動車で旅する時必要なモノは準備しているので、余分なモノはいらない。また家族や友人と大勢で宿泊できる部屋がなかなか無い。でもこういう不便を解消し、割安に宿泊出来る落着いたホテルがある。それがファミリーロッジ旅籠屋である。現在、旅籠屋は全国に20店舗以上展開するロードサイドホテルの最大手。創業者である甲斐氏にお話を伺った。

創業のきっかけは、アメリカ留学から帰国した友人のひと言。「アメリカにはMOTELというのがある。安くて便利で家族旅行には重宝した。」当時を振り返り、甲斐氏はこう云う。「MOTELと云う存在に激しく同意した記憶があります。日本でも広めてみたいと感じた。」

旅籠屋の第一号店は日光鬼怒川店。しかし開業の道程は、険しかった。MOTELへの偏見が邪魔をし、ホテル建設用の土地を貸して貰えない日々が続く。「30件以上は不動産屋をまわったが、全く相手にされなかった。」強い信念が甲斐氏を支えていたのであろう、遂にイメージどおりの物件と契約を結ぶ。そして着工、竣工、開業と時は流れる。結果、旅籠屋第一号店は甲斐氏の予想を遥かに超えた盛況に終わる。開業にあたり不安はなかったのかと問うと、「新しい市場を創ることなので、マーケティングや事業計画または投資回収など緻密な計算が必要なのはわかっていたのが、それよりも大事にしたのは、やってみなければそれは全て絵に描いたモチになるということ。必ず日本でもMOTELを望む人は多いはずだと感じていた。結果として鬼怒川店の盛況を見て待ってくれる人が多いことがわかり、それが何より嬉しかった。」

甲斐氏はベンチャーの定義に対して自身の経営観を交え応えていただいた。それが冒頭の言葉「ベンチャーとは大企業のミニチュアではない」に繋がる。「既存の考え方や同様のモデルでは存在意義がない。またそれ以上に重要なのはビジネスの結果よりも過程、方法論を持つことがベンチャーには必要だ。ビジネスを王道に進み、気概を持って取組むことが経営者として常に心掛けている。」

経験から得たものは大きい。偏見がビジネスを遮る。だが真っ直ぐに進むことで甲斐氏はビジネスを切り拓いてきた。「単に意地を張っていただけ。」と笑うが、創造することは苦難もあったであろう。非常に強い信念をもった大人の経営者に出会えた気がした。

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