社長インタビュー

BACK

掲載日:2008年02月07日 20:46

株式会社モバイルファクトリー 宮嶌裕二氏

頭に汗をかき、体に汗をかく

株式会社モバイルファクトリー 宮嶌裕二氏 ひとは苦難を乗り越えるとその苦労した分だけ強くなる。昔からよく引用される言葉だが、この人の場合その言葉どおり人生を歩んできた。そして輝かしい未来がすぐそこに待っている。本日、お邪魔したのはモバイルファクトリー。モバイル・CGMメディアの提供やモバイルシステム開発を行っている企業だ。率いるのは創業者であり代表取締役の宮嶌裕二氏。氏にとって経営者になることは運命だったのかも知れない。宮嶌氏は両親の経営する美容室の倒産に19歳の時に直面する。「お金がなければ何もできない。世の中は無常だ」と考えたという。大切な人を守るには事業で成功しなければならないと青年の心に強く残った。

宮嶌氏はソフトバンクを経てサイバーエージェントに入社する。徹底して儲けの仕組みをつくる仕事をこなしてきた。オプトインメールの事業を成功させ順風満帆のビジネス人生を送る時、人生の選択肢に直面する。オプトインメールの事業の他社への売却である。この出来事が運命であろうか宮嶌氏はここで起業を決意する。「ここで立たなければ一生立てない。」と思ったと振り返る。齢30歳の時である。

「頭に汗をかき、体に汗をかく」。宮嶌氏が大事にしている教訓である。同社がヒット商品を次々と発表している背景には、当然リスク・リターンを踏まえたマーケティングやバランス感覚、そして柔軟な発想が隠されている。また宮嶌氏は継続的に収益を挙げる仕組みを作ることの重要さを起業前に学んでおり、それを具現化している。起業したばかりのころは、「人間でなく機械」のようだったと語る。つまりお金を稼ぐ為にやっていた“ハングリー精神”が支えていた。しかし今は違う。業績も伸び、衣食住足りたから考えが変わったと謙遜するがお金ではないものを掴んだのであろう。それが経営観に如実に現れている。

「社員に幸せになってほしい。会社を通じて夢を実現してほしい。」というのは嘘ではないだろう。無論、幸せや夢の定義は千差万別である。苦難を乗り越えた人だからこそ、口にする言葉には重みがある。宮嶌氏は続けて「命をどう使うか?究極はそこなんです。」と応えてくれた。人生に於けるビジネスに割く時間は大きい。会社は従業員の人生を預かるという考えだ。だからこそ、経営者であれ従業員であれ本気でビジネスに取組む。

取材後、撮影に応じながら「笑えていますか?」と問われた。勿論、笑顔ですよと返したが、私の返答に対し宮嶌氏は少々驚きながら「笑えるんだ」と発した。苦難からの脱却。近い日に、満面の笑顔で笑える日が来ることを予感した一時であった。

PAGETOP