わたしが、農業に関心を持ったのは、起業直後のことでした。
銀行を退職し、会社設立準備をしながら日々行っていたことが所謂『株トレーディング』。そのとき、ふと金やETFや様々な金融商品を横目に目がとまったのが『商品コモデティ』でした。日本で商品先物として『米』が取引されたのは江戸時代に遡るそうで、それから金融商品として変遷を遂げ著名投資家のジム・ロジャースが『これからは、穀物などの商品先物の時代だ』と宣伝していたことも影響して、第一次産業・資源が金融の舞台になるのかなぁなどと暢気に考えていたことを思い出します。
それから、3年経過した今計らずとも投資家の思惑通りに(?)事は運んでいるようで食材価格の高騰が食卓に影響をもたらしはじめています。しかしながら、農家直売店などで買い物をするようになった私から言わせれば、高騰どころかこんなに安いのという野菜のオンパレードです。家庭菜園をしてみて、一本のキュウリを作るのにどれだけ神経を尖らせたのか考えると信じられない価格で販売しています。
大根100円、ピーマン10個で100円。たまねぎ、しいたけ、にんじんもです。取材で訪れた農家の方にお話を伺うと『形が揃わない』などの理由で大手スーパーでは扱ってもらえないそうです。また、家庭菜園と違い大量に栽培するのでそれなりの価格提供は可能とのこと。農園と隣接して販売するので、流通コストの心配もないとのこと。
地産地消という言葉がありますが、究極が家庭菜園なのかも知れません。いま、おもしろいベンチャーが農業にも続々進出しています。マイファームという農業ベンチャーが提唱しているのは『地産地消』ではなく、『自産自消』だそうです。全国にある耕作放棄地をリニューアルする事業を展開しています。
偽装問題がこれでもかというほど、紙面・メディアを賑わしています。わたしも、偽装食品をひょっとすると食していたかとぞっとします。生活防衛の側面も農業には強いかも知れませんが、わたしにはニュービジネスの潮流が農業などの第一次産業に隠されていると思えてなりません。


